第28話「課外授業は闇のデュエル!?(後編)」

 だいぶ間が空いてしまいましたが遊戯王GX28話のレビューです。
 前編でこの「精霊の世界」に十代たちを誘い込んだのが大徳寺先生というのがバレているわけですが、どうにも立場が不明確・というか何を求めているのかよくわからない。墓守の長が「かつてこの世界に迷い込み、試練を乗り越えた者が一人だけいた」という台詞から、それは大徳寺先生かと思ったんですがどうもそうでもなさそう。墓守の長と面識もないみたいだし、自分もとっ捕まって十代のデュエルは見られないし、試練に勝って得たペンダント(明らかにストーリーに深くかかわってきそうなアイテム)にも無関心だし。

 この精霊の世界っていうのは精神的な世界なんですかね。墓守の長がデュエリストでありながら自分自身がモンスターでもあったところから原作の古代エジプト編で出てきた魔物、そいつらが普段住んでる世界(SFではアストラル世界とかいいますな)なんですかね。だから太陽が三つあったりモンスターに触れたりしても不思議はないのか。雰囲気がエジプトよりもなんとなくマヤとかインカに近いものを感じるけどそれも「現実世界の過去」ではなく「時空を超越した精霊世界」だからあんまエジプトっぽくないのかもしれませんね。まあこの世界もせっかく十代が試練を乗り越えても結局殺そうとしたり、それをいさめようとする長の言葉を誰も聞いていなかったり(人望薄っ!)、なかなか人間世界に負けず劣らずいろんなしがらみとかありそうです。