映画感想「ハイキック･ガール｣「チョコレート・ファイター」
映画感想「ハイキック･ガール｣「チョコレート・ファイター」
社長の新婚日記
嫁と、映画二本はしごしてきました。
奇しくも?日泰の「女の子バトル物｣となった。
「ハイキック･ガール！｣
監督は、あの「マッハ！」を日本にプロモーションした人物で、「なんで我が国にはあんなすごいアクションがないんじゃー」という一念から、「ないなら自分で作っちまえー」ということで実際に作ってしまった恐ろしい人らしい。
そしてその内容は・・・
内容はないよーーーーーー！！！！
とにかく「女子高生がキックする｣って映画で、話もなにもない。
一応、師匠に認められたい主人公とか、壊し屋と主人公師匠との確執とか話の骨格らしきものはあるのだけれど、ほとんど描かれないまま進むのでストーリーも糞もない。
しかも、その肝心の主人公の土屋圭が中盤以降まったく戦わない。
中盤以降、ほぼ全部「お師匠さん無双｣映画になる。
どうせならずっと女子高生がキックしてたらいいのに。
本作は非常に手作り感溢れている。
自主制作の匂いがぷんぷんしているのだが、本当にほとんどそうなんだから仕方ない。
ほぼ全てのアクションシーンを通常速度→スローモーションで描くのだが、たしかに中達也の超絶技巧をちゃんと見れるのと「ほんとに当ててますよー」っていうのを見せたいのはよくわかるけど、全部が全部スローにする必要ないだろう!!
スローがなければ半分以下の上映時間になるはず。
いろんな事前情報を知っていればほのぼのさを感じることも出来るのだがなんの予備知識もなしにいきなりこれをみたら単なるC級、D級のVシネマだろう。
実際、嫁は寝ていた。
また、後で知ったんだけど結構な特撮俳優さんが出ていたらしい。
一人も気がつかなかった。
蒲生麻由（デカレンジャー・サキュバス、響鬼・香須実）
横山一敏（レッドレーサー・メガレッド・仮面ライダー幽汽スーツアクター）
永嶋美佐子（セイザーミトラススーツアクター）
杉山綾（Ｇロッソ・シンケンジャーショー出演中）
井村空美（リュウケンドー・左京鈴）
秋元才加（エコガインダー・ムダーナ）
五味涼子（ゴーオンジャースカイシアター・ケガレシア）
レッドレーサーなんかどこに出てた?
上映館自体もミニシアターで、すっごい狭い。
しかし、映画本編には関係ない話だが後ろに座ったギャル2人が最悪だった。
遅れて入ってきてしゃべりながら席につくは、ずっとポリポリお菓子かじってるは、最後までずっと2人でしゃべってるはで最低最悪。
お前ら小学生からやり直してこい。
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「チョコレート・ファイター」
ハイキックガールの後に見ると、とにかくその完成度の高さに驚かされる。
アクションも、魅せ方も、比べ物にならない。
同じ「可憐な女の子がキックで戦うバトル物」というカテゴリだが、かたや自主制作映画でかたや上質なエンタテイメントに昇華されている。
主人公の女の子が知的障害者で、敵がオカマという設定も日本じゃ絶対出来ないことでカルチャーショックを受ける。
ていうか、タイ以外のどこでもできないんじゃないだろうか。
いやあ、ものすごいものを魅せてもらった。
劇中「うっひゃあこれヤバイんじゃないの？？」と思った場面、エンディングのスタッフロールで実際役者さんが大怪我して入院してた。
