最悪 奥田英朗

最悪 (講談社文庫)

最悪 (講談社文庫)

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢(あつれき)や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。
無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。


ネットでオススメ小説を探していて、図書館にあったものを探してみた。奥田英朗は「インザプール」も読んでいたので入りやすかったかも。
3人の全く接点のない人物のそれぞれの視点で細切れに物語りは進み、関係ないと思われていたそれぞれのエピソードが終盤一つにまとまっていく様は圧巻。次の日仕事と言うのに寝る前に読み始めたら明け方までかかって完読してしまった。