第62話 「新Eヒーロー!ネオス」感想

なんだか急に壮大な話になってまいりました遊戯王GX
そして、店長の妄想スイッチがONに入ってしまいましたよ。
今回はかなり長文になりますがご容赦の程。

まずは今回のストーリーをまとめてみましょうか。

1.斎王の呪?でカードが真っ白に見えてしまう十代はボートで海にこぎだした
2.そこに隕石が落下してくる
3.そのショックで十代は木星の衛星イオ(おそらくはるか未来の)に瞬間移動する
4.そこには独自の進化をしたイルカがおり、この宇宙の成り立ちを十代に語る
「すべての闘いの源は光と闇の対立
いわば宇宙は光と闇のバトルフィールド
言い方を変えると『悪と善』がデュエルを続けている世界と言ってもいい。宇宙は命を育む優しい闇の世界だった…だが今、宇宙は破滅の光により滅びようとしている。我々はその光と闘える正しき闇のチカラを持つ者を探してキミに白羽の矢を立てたんだ!」
5.UFO襲来、ロボットがデュエルで挑戦してくる。なりゆきで宇宙の平和をかけてデュエル
6.そのとき、冒頭で落ちてきた隕石が、かつて海馬コーポレーションが打ち上げたロケット
だったことがわかる。ロケットの中にはデッキが・・・。
海馬「我が海馬コーポレーションは新たなるデュエルカードを開発するため、幼い子供たちから新たなるカードのイメージを募集することにした。採用されたデザインはカードにしてタイムカプセルにつめて宇宙に打ち上げられる。宇宙の意志の波動を受けて新たなデュエルカードを生み出す、この壮大なプロジェクトにお前たち子供の自由な発想が必要なのだ!
こぞって応募するがいい!ワハハハハ!ワーッハッハッハッハ!!」
 
6.やはりカードが見えない十代。しかしロケットに入っていたデッキは幼い頃自分で考えたカードだった!
デュエルへのワクワク感を取り戻した十代はカードが見えるようになる。

エンドルフィーナ星人「十代、キミの宇宙と我々の宇宙が今、繋がったのだ!」

7.新たなEヒーロー「E・HEROネオス」を召喚した十代、勝利。



・・・どう見てもこのあらすじそのものが店長の妄想のような気がするが、紛れもなくこういう話なんだよ!!嘘じゃないんだ!!

エンドルフィーナ星人のセリフ
「すべての闘いの源は光と闇の対立。いわば宇宙は光と闇のバトルフィールド
言い方を変えると『悪と善』がデュエルを続けている世界と言ってもいい。
宇宙は命を育む優しい闇の世界だった…だが今、宇宙は破滅の光により滅びようとしている
我々はその光と闘える正しき闇のチカラを持つ者を探してキミに白羽の矢を立てたんだ!」

・・・これは、平井和正の「幻魔大戦」の世界観そのもの。
え、あれ・・・遊戯王GXには名前もそのものの「三幻魔」が出てくる!!
そう、つまり・・・遊戯王GXの世界は幻魔大戦と世界を同じくしているのだよ!

な、なんだってー

そして店長はここで新たな仮説を提唱する。
「三幻神」(ラーの翼神龍オベリスク巨神兵オシリスの天空竜)は「三幻魔」(降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエル、神炎皇ウリア)のコピーである

かつて地球にも幻魔の侵攻の手は伸びてきていた。
その先兵が、後に降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエル、神炎皇ウリアと呼ばれるようになった三幻魔である。
当時の人類はまだ文明も未発達で幻魔に対抗するすべはなかったが、幻魔に対抗する勢力としてエンドルフィーナ星人が地球にやってきていた。
はじめ劣勢だったエンドルフィーナ星人であったが、野蛮な原住民だと思われていた地球人に、特殊な能力があることに気付くことで徐々に大勢を取り戻す。
ある才能を持った地球人は、幻魔の能力を石版に封じ込めることができるのだ。
はじめは偶然によって発見されたこの能力が、やがて幻魔との戦いに決定的な要因となっていく。
熾烈な戦いが続いたが、ついに当時の先兵隊隊長である三幻魔をも石版に封じ込めることに成功する。

幻魔をみごと撃退したエンドルフィーナ星人は、地球人の能力を認め、文明を伝える。
それが、後の(遊戯王世界の)古代エジプト文明である。
古代神話で知恵を授ける神がたいてい水の神であることが、それを示している。
また、古代エジプト神話に「イルかに乗った民」が出てくるなど、エジプト神話とイルカの親和性が高いのもこれによるものである。

幻魔は敗れたとはいえ、地球人に自らの「闇の因子」を残していった。
それが、エジプト文明では「精霊(カー)」と呼ばれるようになった。
エンドルフィーナ星人が母星に帰って行ったあとも古代エジプト人は独自に
幻魔の能力を石版に封じ込め、それを力として利用する方法を開発させていった。

それは必然的に地球人同士の争いを生むことになった。
強力な精霊(カー)はより強力な精霊(カー)を生み出すことになり、幻魔との戦いに勝利したにもかかわらず戦いは激化し結果的に地球人類の数は激減し、人心は荒廃していった。

そしてついにアクナカムン王の時代になり、禁断の「三幻魔」の力に手を出すことになる。
千年の平和を希求したアクナカムン王は、平和を維持するためには絶対的な力が必要であると判断。幻魔の力を利用することを決断する。
しかしまだ幻魔襲来の記憶が新しい当時、幻魔の力が人間に制御できるものではないことはわかっていた。
そこで、幻魔の能力をコピーした「三幻神」を自らの手で作り出すことにしたのである。

結果、三幻神の力で周辺国を平定し、石版の力は彼の王朝のみの秘伝としたことでその後平和は40年保たれることとなる。
石版の力の悪用を恐れた彼はその抑制力として千年アイテムを作製し、恒久の平和のためのシステムを作ったのだ。
しかし、力によって得られた平和は力によって壊されることになる。



新たな仮説
今回出てきたロボットは、「エスパー絽場」の成れの果てである

「ピ・ピ・ピ・・・」っていうから。
・・・だけでなく。
エスパー絽場は言っていた。
「ボクは絶えず万物をとりまく宇宙と自分の心とをひとつにしている」
「ボクのテレパシー能力は宇宙から与えられたもの」
これは、エスパー絽場の妄想ではない。
彼は、過去世において幻魔と戦う戦士だったのだ。(遊戯世界・幻魔大戦世界において輪廻転生・過去世の記憶はありふれたものである)対城之内戦において彼の記憶・能力は目覚めていなかったが、その過去世の記憶の片鱗は残っていた。それが、彼のサイコ・デッキであり、妄言のもとになったものであった。
その後彼は遊戯と同じく過去世の記憶に目覚めることになる。
しかし、それが彼の不幸であった。
影丸によって目覚めてしまった幻魔は、力の制限される地上において十代に負けたが、その際に自らの波動に反応する人間にメッセージを送っていた。
それが、不幸にもエスパー絽場だったのである。
過去世において幻魔と戦った彼であるが、幻魔からのメッセージを受け取った時にはその記憶は完全でなく、「お前は選ばれた戦士」という幻魔のメッセージに取り込まれてしまったのだ。
そうして幻魔の尖兵となってしまった彼は、肉体改造を施されロボットのような姿となり、
はるか未来まで生き続け、因縁によって十代とデュエルすることになる。



新たな仮説
海馬社長はイシズとくっついてオカルト洗脳された

海馬コーポレーションは自社カード製作キャンペーンを行い、採用したカードをタイムカプセルに乗せて宇宙へ放出させた。
この目的は、子供(より精霊の力を発現しやすい)が描いたイラストを宇宙の波動に当てて、精霊化させることだと思われる。
海馬社長は常に「オカルトには興味ない」と言っていたが、イシズにはひっかかるものを感じていたようだ。
斎王・大徳寺先生・影丸たちが共通してこだわっているのはカードの精霊の力。
自らの愛するデュエルモンスターズが闇の力によって悪用されることを危惧し、自ら「光の側の精霊」を作り出そうとしたのではないだろうか?
しかし、海馬社長の性格からして精霊の力を認めるということは相当影響力のある人物からの説得でもない限りなさそうである。
そこで考えられるのは、かねて気になっていたイシズと結ばれ、そこで初めて精霊の力を信じるようになったのではないだろうか?
王様の魂がいなくなって以降、唯一認めるデュエリストだった遊戯は(成長したとはいえ)表君になってしまったわけで、相当な落胆&目標の喪失があったと想像できる。そこにイシズが現れたのだとしたら・・・?「精霊の力を集めることで、ファラオと再びデュエルすることがあるかもしれません」とか言われたのだとしたら・・・?